「へぇ~、杏花はあーいうのがタイプなんだ」


冷たい視線が突き刺さる。


「えっ、いや、別にそんなんじゃないって」


「どうだか。ニコッと可愛い笑顔になってたくせに」


「ッ!!み、見てたの?」


「当たり前だろ?俺はいつだって杏花しか見てない」


「ッ////////」


もう!!キザなセリフをサラッと。


「ッん?」


グイッと顎を持ち上げられ視線が絡む。


「杏花は誰の奥さん?」


「……要」


「正解」


「////////」


あまりに妖艶な表情で見つめられると


一気に身体が熱くなる。


すると、彼の唇が……


『ア・イ・シ・テ・ル・?』


と動くのが分かった。


もう、本当にヤキモチ妬きなんだから。


「あ…い……して……る…要////」


私は恥かしさを堪えギュッと目を瞑り、


ほんの少し背伸びをした。