―――――ッ!!
やはり、杏花は授乳疲れなのか
ベッドに倒れ込んだ状態で寝息を立てていた。
恐らく、斗賀に母乳を飲ませ
寝付くまで抱いていたのだろう。
11月という、寒さが増す季節で
布団もかけずに寝るなんて……。
杏花を布団の中へ寝かせてやり、
そっと羽毛布団をかけてやる。
起きる気配が無い所をみると、
やはり、相当疲れているようだ。
男の俺には分からないが、
『母親』という姿に尊敬の念すら湧いてくる。
母性って、本当に凄い。
規律良く寝息を立てている杏花の髪を撫で
彼女の顔をこれでもかというくらい堪能する。
彼女の隣りに横になりたいが、
ここで彼女を起こす訳にはいかない。
漸く、休める時間なのだから。
俺は無意識に彼女の胸元のボタンを留め始めた。
恐らく、授乳で外したボタンを
疲労のせいで留め忘れたのであろう。
杏花の透き通るような白い肌を目に焼き付けながら
俺はそっとボタンを3つ留め、その場を後にした。



