社長と極上の生活



社に戻った俺は、早速各業者との連携業務に取り掛かった。


そして、不在の分の業務もこなし


帰宅したのは午後23時少し前。


今朝、杏花に『早く帰る』と言っておきながら


結局はこんな時間になってしまった。


ホント、甲斐性の無い夫だよな。


きっと、杏花は呆れて寝てしまったであろう。


授乳疲れでクタクタなのに無理はさせられない。


普通のサラリーマンでない事を今日ほど悔やんだ事は無い。


薄明かりのリビング脇を通り、


溜息まじりに杏花のいるゲストルームへ足を運ぶ。


斗賀が生まれる前なら、


どんなに遅くても待っていてくれた杏花。


俺の姿を見た途端、


飛びつくように抱きしめられたっけ。


そんな記憶も段々と薄れてゆく。


かれこれ1年以上も


あの屈託のない笑顔を見ていない気がして……。


そんな彼女の姿を心のどこかで期待していた。


―――――――無理だと解っていても。


静かにゲストルームのドアを開けると、