「斗賀の奴、贅沢し過ぎだ」


「へっ?」


「こんな旨いもん、毎日飲んでんのか?」


「ッ?!////」


要はペロリと舌舐めずりをしながら、


私の隣りに横たわった。


「ホントに美味しいの?」


「ん~、すげぇ甘くて旨い」


「/////////」


再び、ペロリと唇を舐めた。


普段、舌舐めずりなんてしない要が


口まわりをペロペロと舐めるだなんて。


「母乳って、甘いモノなの?」


「ん?……桃の味がして甘かった」


「へ?」


「本に書いてあったけど、母親の食べるもので味も変わるらしいぞ」


「……そうなんだぁ」


「ん」


私の母乳は甘いのかぁ。


要に言われると、何だかちょっと恥ずかしい。


私は照れながら胸元に視線を落とすと、


要は妖艶な笑みを浮かべ、


「これからは搾乳しなくて、いいからな?……チュッ」


「ッ?!!////」


要からの口づけは、夕食に食べた桃の味がした。