社長と極上の生活



夜も更け、


「杏花様、そろそろお休みになられては?」


「……そうね」


常夜灯が灯るゲストルーム。


その室内の静けさに吸い込まれるように


重い瞼が自然と重なった。





「んっぎゃあぁ~ぁ~んっぎゃあぁぁ~~」


突然、泣き出す我が子の声に反応して


無意識に身体が動き出すのだが……。


―――――――あれ?


身体が鉛のように重くて動かない。


どうしたのかしら??


瞼を開け、重く感じる胸元を見下ろすと


「ッ?!………要?」


そこには私の身体をガッチリ抱きしめる要が。


確か、寝る時は居なかったハズ。


いつの間に??


「んっぎゃぁ~~んぎゃあぁ~あぁ~~」


『ママ、早く!』と呼ぶ斗賀。


けれど、身体が動かない。


必死に身じろいでみるのだが、


要の腕は解ける様子も無く……。


「要?………要?……要ッ!!」


仕方なく、何度も呼ぶと