「痛みが………あるみたいだな」
「………うん」
私は無意識に顔を歪めていた。
そんな私を察して、ゆっくりと手を引き抜いた。
すると、
「しこりらしいモノは無さそうだが、かなり張ってるな」
「ん」
「どうしたら、解消されるんだ?」
「………」
「やっぱり、搾乳が1番いいのか?」
「ん~……」
私は言葉を濁した。
助産師さんから教わり知っている。
搾乳器で無理に絞り出すのは良くないって。
だけど、溜まっている古い母乳は不味いらしいし、
斗賀の為にも自分の為にもこうでもしないと。
自分の手で幾らやっても上手く出来なくて……。
とにかく、少しでも出せれば
痛みもだいぶ楽になるはずなんだけど。
「ん?杏花、どうするのが1番いいんだ?」
「それは……」



