「………と…ぅ…が」
「えっ?……とうが?」
「あぁ」
要は柔和な表情で頷いた。
「どうだ?……変か?」
「ううん、素敵!!いいと思うわ」
「フフッ……そうか?」
小鼻を擦り、照れている。
「どんな字?」
「北斗七星の“斗”に、賀正の“賀”」
「ん~、斗賀ね」
今の時代、フェミニンな名前や
キラキラネームと呼ばれる
読みにくい名前が多いけど、
『斗賀』なら、男の子だと分かるわね。
一条斗賀……か。
何だか、芯が強そうな子になりそうね。
「今週末に届け出を出しておくな」
「ん、お願いね」
今までは名前が決まらず、
何て呼んでいいのか分からなかったけど
今日からはきちんと名前で呼べるわね。



