要はどこまで私を喜ばせたら気が済むのだろう。
彼のちょっとした一言についつい浮かれてしまう。
私は顔を綻ばせながらギュッと抱きしめ返した。
『いつまでも私だけを見ててね』
「そう言えば、名前は決まったの?」
「ん、決まったよ。ってか、ホントに俺が決めていいのか?」
「うん。要にお願いするわ」
「……けど、何で?」
「だってね?」
要は不思議そうに私を見つめて、
「子供は2人の愛で出来たけど、産むのは『女』である私でしょ?」
「ん」
「『男』である要はお風呂に入れたり、オムツを替えたり……そういう育児しか出来ないじゃない?」
「……ん」
「だからね?あの子が大きくなった時に、両親の愛情をしっかりと注がれた子なんだって知ってて欲しくて」
「……なるほどな」
何度も頷き、納得した様子の要。



