要が私に内緒でするなんて、
……何か裏にあるに決まってる。
今までも散々それに驚かされ、
不安と感動の繰り返しだったんだから。
産後の体調を気にしてくれるにしたって、
普段の要なら、一言あっていい筈なのに。
そのちょっとした事が気になって
私は無言のまま彼を見据えた。
すると、
「杏花には敵わないな」
「へっ?」
「それも計算してやってるのか?」
「………ん?」
計算って、何の計算?
イマイチ、要の言ってる意味が解らないけど
今は彼の行動の意図が知りたい。
どうして、急に沐浴だなんて……。
要は髪をクシャクシャと掻き乱し、
そっと、私の肩を抱き寄せた。
要の首元に顔を埋める形で
彼の次の言葉を待っていると、



