「伊賀さん、ぎゅ…吉野さんの関西弁うつっちゃってるんですね」 つまりはそれ程お互いに長く連れ添っている、と。うわー妄想いっぱい出来る……あてっ…つかいつの間に律さん俺の背後に!? 「あー渡と話してるとうつっちゃうからな…じゃなくてそんな事よりそこの坊主は渡を盾にせずにさっさと来い」 絶対、行かない。 行くわけない。 「――なぁ、康太。 俺、お前が別に好きな奴とのキスにこだわらへんなら…」 そうしてゆっくりと彼は近づき伊賀さんの方へ――…