………もう、泣きたい。 あれから俺は散々な目に遭った。 『雪さんの唇の感触まだ残ってるだろ!? 俺にも分けろ!』 とか言い出して。 めさめさキスされそうになったから命がけ追いかけっこを続けたのだ。 足が長いから速くて速くて…俺頑張ったよ。 おかげさまで俺はほとんど皆さんに顔と名前知られたよ。 だってさ? 『篠原槙! 早くキスさせろ!その所有独占時間が長引けば貴様の罪はさらに重くなる――』 とかずーっと叫ばれながら追いかけっこだぜ? もう俺、日陰男子諦める。素直に生きる。