そうして生徒会室からの帰り道。
「あの、篠原殿。1つ質問良いでありますか?」
「ん?どうしたの?」
「何故、会長だけが篠原殿の事を“槙”ではなく“篠原”と呼ぶでありますか?」
見ている限りでは嫌われているようには全然見えなかったであります。いや、むしろ…
「――――俺は、早く“槙”って呼んでもらいたいんだけどね…」
「!」
その瞬間、自分は分かってしまったであります。
何故、篠原殿があんなにも人を惹きつけるのか。
それは見た目だけじゃない、もっと別の大事な部分にあったのであります。
篠原殿を見ていると、何故か放っておけない、今の顔を見たらそんな気持ちにさせられてしまうであります。
篠原殿が笑っているとそれだけ楽しい気分になって
篠原殿が悲しんでいるとこちらも悲しくなるであります。
きっと、それが彼の魅力なのであります。
まだまだ出会って日も浅い。
会長殿やその他の生徒会のメンバーと律殿。
一体どうやって篠原殿の日常は巡っていくのか、まだまだ少佐は調査を実行したいであります!
―終―


