そうして篠原殿とそうやって何日か過ごしたある日であります。
「今日は律紹介してやるよ!」
そう、篠原殿が意気揚々に言うので自分もそれに黙って従うのであります。篠原殿の恋人は噂ではとにかくクールで美形で鬼畜だと聞いているのであります。
多少の覚悟はしていかないと自分に火の粉が降り注ぐかもしれないであります。
注意せねば。
「大丈夫。律はなんだかんだで優しいから。それに俺の大事な有志を無下に扱ったりしないよ」
そうしてズンズンと進んで行き、行き着いた場所は閑散とした中庭だった。
昼食時は大体皆、食堂に行くのでココは人が少ないのであります。
「律!連れてきた!この人が俺が最近いつも話してる少佐だ!」
「初めましてであります」
「…そうか」
反応は篠原殿と同じであります。でも、言い方がかなり違うであります。それはとてもとても冷たい声であります。


