すると篠原殿は何だ、そんな事かと笑ったであります。
自分の趣味を知ってこんなに温かい笑みを向けてくれた人は連大佐以外で初めてなのであります。
「だってヘルメットなんて潜入捜査の必須アイテムだろ?それに少佐はそれが呼んでもらいたい名前なんだろ?それなら何も聞く事なんてないだろ?」
…なんだか篠原殿は自分と考えが似てる気がするのであります。
「なんか、俺と少佐似てる気がする。多分見た事ないから1年生だよな?」
自分はコクリと頷いたであります。
「俺、まだ隠れスポット知ってるから一緒に回らねー?」
勿論自分は頷いたであります。
こんなに自分の趣味で分かり合える同士が居るのは初めてであります。
「いやー律なんか俺に冷たい視線向けるからさーこんなの一緒に出来ないから…有志が出来て嬉しいよ」
やはり同じことを考えているのであります。
「自分もです!」
そう答えて自分たちは2人顔を見合わせて笑ったのであります。


