メガネ
そして小さな生徒会の証のエンブレム
赤らめた理由のある知り合い
「…もしかして篠原槙殿でありますか?」
「何で俺の名前知ってんの!?もしかして会った事ある!?」
「では、その律と言うお方が篠原殿の噂の彼氏でありますか?」
すると目の前の人物はさらに顔が赤くなったであります。絶対当たりであります。
「…君は一体……」
「自分は少佐であります」
「…さ、さすが人間観察が趣味なだけあるね。ビンゴすぎて驚いたよ」
今の反応なら自分じゃなくても分かると思うであります。
それよりも、であります。
「篠原殿はどうして自分にツッコまないでありますか?」
「は?」
だっておかしいであります。
「皆は、名前を少佐だと言えば本名を聞きたがるであります。そしてこのヘルメットについても聞きたがるであります。さらにはこの口調も聞きたがるであります」
それなのに、篠原殿は自分にそう言った質問を一切してこないであります。


