「自分は人間観察をするためであります」
それが趣味なのだと、ハッキリ言ったのであります。
すると驚いたことに目の前の人物は
「そっか」
と言って軽く笑って流すだけでありました。
こんなの、おかしいのであります。
「…貴公が言う事はそれだけなのでありますか?」
「あぁ…そっか。俺はね、人の告白現場見てウハウハする腐男子だよ」
「違うであります!…って、え?腐男子と言うのはそういう性分なのでありますか?」
「そう。だから地味に行動するために日頃はダサメガネかけたりと苦労したよ。…今は違う理由でかけてるけど」
「…違う理由でありますか?」
「そ。律が…まぁ俺の友…達?…いや、恋…ゴニョゴニョ…とりあえず知り合いが、俺に、ずっとこれかけとけってうるさいんだ」
じゃないと晩ご飯抜きだと脅されているらしい。…どこも大変なのであります。
でも、その知り合いというわりには顔が赤すぎるのであります。というより、自分はある考えに辿り着いたのであります。


