【BL】腐男子な俺の恋フラグ



そして決戦の日。






「抹茶パフェ2つ」


「ほうじ茶カステラお願いします」


「濃厚抹茶アイス1つで」






――――拍子抜ける程、店はいつも通り(?)に繁盛していた。?マークはアレだ。いつものお店の状況を知らないからだ。

アルバイトの子はどうやらインフルエンザらしく今日も休み。

そして今日は午前中も手伝う事にした。
昨日は俺もエンジェルたんも居なくて人手不足だったので、午前は2階の店は休業して1階のお土産フロアだけ開いていたとか。

…本当に大変なんだなぁ…



今日は強烈な客が来るでもなく、平凡に業務を全うできるなと思った矢先の事だ。






「あれ?もしかして昨日の歌の子?」





――――…まさかのリピーター様である。

このお客様、昨日来て今日も来てくれたのか…ある意味凄い。いや、それほどエンジェルたんの店が伝統あって信頼もあるって事か。さすがである。


因みに現在の俺の格好は花柄の長いロングスカートに、だぼっとしたセーターだ。何故なら俺が男だとはバレてはいけないからだ。

女装男子がキャンペーンの主役だってバレたらそれこそ大問題に発展する。だってかばいようがない。