「ちょ…え!?律さん!?何してんの!?ココ食堂ですよ!?せっかく貸してもらってるんだから大人しくしないと…「黙れ、クズ」
俺は未だに顎が痺れて反論したいが上手く話せないので、仕方なく2人の会話を聞く羽目になった。
「ガーン…俺ってクズなの?そうなの?え…?普通ココは嫉妬するパターンじゃねーの?…でも嫉妬って…どこ触られた?他の奴にあんまべたべたされんじゃねーよ…とか、お前がイチャイチャしてんのにむかついて無視してた…とかじゃないの!?そーいう可愛いものじゃないの!?俺、クズ呼ばわりされる嫉妬なんて聞いた事ないんですけど!?」
「反省もせず2度もキスされそうになってる奴をクズと言わずになんと呼ぶんだ?」
「うぐっ…」
「ハイハイ、そこまでー2人とも」
この腹立たしい抗争を止めたのは園だった。
「おい、皇。大丈夫か?」
葉が俺に心配そうに尋ねてくれる。
漸く声が出せるようになった俺は大丈夫だと一言告げる。
そして俺は、槙と一言呼んだ。こっちに来いと手招きをする。


