【BL】腐男子な俺の恋フラグ



「やあ、咲。仕事は終わったのかい?」



「あぁ」



「皇は相変わらずあの調子か?」



「あぁ」






園と葉と咲がいつも通りの会話をする。しかし、俺の名前が出た途端、突っ伏している槙の肩がピクリと反応していた。






「…グスッ…今日の会長は1度も俺と目、合わせてくれなかった…」



「またその話に戻っちゃうの?」





―――――…は?






「だって呼び方は“篠原”だし、それは仕方ないし今に始まった事じゃないけどやっぱり悲しい…俺、会長の事本当に大好きで…でもそれは会長にとったら迷惑だったんだ…分かってるけど会長は俺にとって本当の兄貴みたいな存在で…いつでも優しくしてくれて命も救ってくれて…だけどきちんと俺の事見てくれてフォローもしてくれる…そんな優しくてカッコ良い兄貴だったんだ…俺にはあんな姉貴しか居ねーから本当の兄弟なんてものは知らねーけど、会長と居たらいつも思ってた。兄貴ってこんな感じなんだなーって」





俺はあまりの衝撃に立ち尽くしていた。