【BL】腐男子な俺の恋フラグ



「つーか“やっぱり”ってなんだよ。俺、お前の事、律のファンクラブの下っ端さんてしかイメージないんだけど」





そう、彼は入学当初に律にファンクラブに所属していてコテンパンにやられていた人の一人だ。

あの時も律にボコボコにやられて上手く話せてなかったよな…つくづく不運な人だ。最初は律。次は会長か…





「あ、覚えててくれたんだ…そう、あの時、俺、命を救われたと本気で思ったんだ。まきた…っ、槙君が来てくれなかったら、俺、香川君に殺されてたから…」






だから会長、彼が話す度に口元でチャッカマンつけるの止めて下さい。律どころじゃないんで。話に集中出来ないんで。





「だから、まき…君を観察するようになって…そして槙君の素顔を見たとき俺……「会長ストーップ!!」





やばいよ、この人。ホントにヤバいよ。俺、会長の事こんなだなんて知らなかったよ。意外と激しいとか性格言ってたけど、激しい所じゃないよ、爆発してるよ。もう見てるこっちが恐い。





「と、とりあえずそのどっから入手したか分からない、煙が出てる針10本しまってもらえます!?そんで下っ端君はコレ以上何も聞かないから話さないで!!」





火に油を注ぐだけだと俺も今気付いた。