「…でも、律は何で牽制なんか…」
そんなの、まるで…
「フフ…さぁね。それは槙君が直接本人に聞いた方が良いんじゃない?」
そう言って花峰先輩はスケッチをし始めてしまった。…コレ以上話す気はないって事か…それにあまり先輩の授業邪魔しちゃ悪いよな…
俺はヨロヨロと立ち上がり場所を変える事にした。
とりあえず、頭冷やそう…
そうして俺はいつの間にか生徒会室に辿り着いていた。ここなら先生もあんまり来ないし、サボるにはちょうど良いか…2限目の授業もあと15分で終わるし…今更行ったってもう遅い。
そう、思いながらドアを開け、部屋に入った時だ。
「――――…お前、次やったら分かってるよな?」
え、何を…と思ったら、まさかの会長様と見慣れぬ男子生徒が一緒に居た。しかも、その見慣れぬ男子生徒さんはボロボロだった。…あれ?ちょっと待てよ。でもなんかどこかで…
「あ、もしかして君は…」
俺の声に修羅場の2人が一斉にこちらを向いた。


