「だから、律君と皇が付き合ってるってのは誤解って分かった?」
何故そうなる!
「あの、会長の部屋から一緒に出てきたのに誤解でああそーですかで片付くと思ってるんですか!?」
「思ってるよ」
そうだった――――…この人は人の家なんてタラシだから日常と化してるんだった―――…
どうせ俺とは価値観が違うんだ。
じゃあ、これならどうだ。
「今朝の会話で、律と会長こんな話してたんです。律が使えねーって言ったら会長、律に俺は仮にもお前の…って言ったんですよ?」
「その続きは?聞いたの?」
「いや…最後までは…」
「それなら俺は仮にもお前の“先輩”じゃないの?」
………………
なんだ、そっちか。


