「それだけって…槙君嫌じゃないの?」
いや、別に俺の写真配られた所でもらった人何にも得しないだろ。むしろ金積まれてもいらねーだろ。
「…あ、槙君って鈍感だったんだね…」
たまに俺思う。花峰先輩って何気に酷いよね。しかも鈍感って意味分からん。
「だから律君が皇と居るのを見かけたのはその犯人捜ししてるからなんだよ」
「…でも、なんであの律が生徒会にお願いするんですか?」
あんなに本人は生徒会の事嫌っていたのに。
「それは、僕たちの組織が情報に富んでて、すぐに犯人を見つける事が出来るからじゃない?
早く手を打たないと相当なスピードで出回ってるんだよね、あの写真」
そして俺に心配するように何もされてない?と俺に聞いてきた。
何もってなんだ。俺に何をする気だ。俺襲っても何も得しねーじゃん。
あ。でも待てよ…
「…もしかして俺って“まきたん”って呼ばれたりしてるとかの情報入ってたりします?」
「………」
ねぇ!何で花峰先輩顔逸らすの!ねぇってば!


