「――夏休みにさ、俺と葉は実家に帰って皇や槙君も家帰って生徒会役員が咲しかこの学校に居ない日があったでしょ?」
あぁ…そう言えばキスシーン撮りたいって言ったら月帝先輩に家帰ってるから無理とか言われた事を覚えている。それで結局3人で俺の家に行ったんだ。命救われた人生一大事件だった。
俺が頷くのを見て花峰先輩は少し表情が陰りながら続きを言う。
「…それで、学校の警備が薄くなってさ…その、槙君の写真がバラ撒かれてしまったんだ。…素顔の」
は?
「それを最近律君が発見して生徒会とその源を捕まえようとしてるんだよ」
「…あの、1つ良いですか」
ちょっと待てよ。ホントちょっと待てよ。いろいろツッコミ所はあるけど、まずはだな。
「…それだけ?」
俺が悩んでたのってそれだけの事だったのか?


