俺は仕方なく場所を変え、洗いざらい…というより簡潔に屋上で寝ていたらキスされたと完結に伝えた。
そしてちょうど、2限目の始まりのチャイムが鳴る。
「…おい、槙。…それって香川の野郎には確認したのか?」
しかし、そんなチャイム音はものともせずに、会長は俺に尋ねてきた。
俺は予想外すぎる質問に思わずチャイムの事より質問内容にツッコんでしまった。
「…なんで律の名前が出てくるんですか?」
「はぁ?もしかしてその口ぶりだとまだ確認もせずに俺のところへ来たのか?」
いやいやいやいや…当たり前じゃないですか。
「…か…じゃなくて先輩、知らないんですか?今、律と会長…あ、月帝先輩付き合ってるんですよ?」
すると会長は嬉しそうに豪快に笑う。
つーか、アンタ授業は良いのか。
「ふーん…何で槙がそんな事考えてんのか知んねーけど、それなら俺にとっては邪魔者が減ったから良いか。なんなら槙、俺と今からデートするか?」
ででででで…デート!?
やっぱりこの会長は何考えてんのかさっぱり分かんねー。つーかだからアンタは受験生だろ!!


