―――そうして俺の犯人探しが始まった。
あくまでも、俺1人での行動だ。もしかしたらのもしかしたら、勘違いという事があるかもしれないし。事を荒げる必要もないだろ。大体目星はついてるしな。
「オラ、元副会長出て来いや!!」
1度やる奴は2度するっていうアレだろ。全然嬉しくねーけどな!
俺は3年の教室に乗り込んだのだった。
「…俺には北島雪という名前があるのだが…そもそも今更俺に何の用だ?」
尊大でつっけんどんな態度は未だ健全ですか。ま、コレは副会長の“ツンデレ”と世間では言うんだぜ!
というより今コイツ何言った!?あんな事しといて今更とはなんだ、今更とは!!
“先ほど”の間違いだろうが!!
怒りに燃える俺は副会長の腕を引っ張り廊下の隅っこに無理矢理移動した。
「…っ、一体何なんだ!?」
俺はただでさえ、機嫌が悪いんだ!寝てちょっとは頭冷えたと思ったのに、仕打ちが“アレ”だろ!?最悪だ!!
俺は思いっきり副会長に言葉を投げつける。
「俺の寝こみを襲ってキスしただろ!?」
「はぁ!?何の話だ!?」
しらばっくれやがって!往生際の悪い奴だ。


