すると律は深くため息を吐いた。
「…やっぱり…」
「え?律今なんか言った?」
「何でもねーよ」
…やっぱり律は俺に何か隠し事をしている。
「あのさ、律は俺に何を隠してるの?」
「…お前は知らなくて良い」
やっぱり変だ。
そもそも何で交代で会計の先輩方が俺と一緒に食事をするんだ?
まるで俺を足止めでもするような…はっ、まさか…
「…やっぱり律は誰かと付き合ってるんじゃあ…」
「いい加減にしろ」
何故か今日の律の機嫌はすこぶる悪かった。というより、昨日あたりから機嫌悪かった。花峰先輩とのお食事に備えて早寝したのもあるけど、律が何故一緒に昼ご飯を食べないのか聞けなかった理由がもう1つある。
それは律の機嫌が悪いからだった。


