しまった。しまった。
完璧フラグの事忘れてた!!
最近律相手してくんねーし、夏休み大変だったし、なんか気が抜けてた。
最初から律が居ねーのに交代で先輩達とご飯食べるとか言う時点で気付くべきだったのに!
あー俺はなんて勿体ない事を…
つーか花峰先輩は俺のどこを気に入ったのだろうか?そんなきっかけみたいなのあったっけか?
今さっきご飯をちょっと食べてただけだぞ?それでいきなり告白にまで発展?今まで彼女歴のない俺が?…言ってて悲しくなってきた。つかそんな俺があわけない。ないよな。うん、ないない。
しかも相手はあの王子さま?
まっさかぁ…夢じゃね?めっさ夢じゃね?
「槙君待って!」
うあぁぁぁああ…夢じゃないよ!!俺をあの白馬キャラが走って追いかけてきてるよ!!
「ごめん。いきなり変な事言って!…だけど、僕嬉しかったんだ!」
俺は走るに走った。止まる気はなかった。
そしてもう、それ以上花峰先輩の声は聞こえなくなった。


