「花峰先輩のお弁当ってそれですか?」
なんか物凄い量である。そんなに食べる人には見えなかったから意外だ。
俺も張り合うわけじゃないけど、律の手料理ならそれくらい食えるぞ。
「あーコレ。差し入れにってもらったんだ。いつも皆優しく俺にくれるんだよ。本当に皆可愛いんだ」
いや、それ貴方様だからですよ。
そんなに手の込んだ料理が出来る男の人、律以外俺知りません。
「皆、俺なんかに渡してくれるんだよ?感謝しきれないよね」
うあー…この人将来絶対ヒモ道まっしぐらだー…
「でも、コレいつも消化するの大変なんだ。昨日の分もまだ冷蔵庫に残ってるんだよなー…」
嫌みなく自慢されてる俺はコレをどのように受け止めたら良いのだろうか?
「…俺だって今日は律の手作り弁当だし…」
いじけてねーよ。別にいじけてねーよ。
律の弁当をもらえてるののは俺だけなんだよ。俺だってすげーんだからな!


