「槙、今日はこれ食ってろ」
「わーい、律の手料理弁当だー中身なんだろ…?あ、煮つけに野菜炒めに照り焼きチキンかーってアレ?律さん居ない…!!」
まんまと撒かれた。
しまった。こうなったら律がどこに行ったのか聞き込み調査だ。昨日に今日も!さすがに何やってるか気になる!
…それに、律は俺に隠し事何て…絶対いかがわしい何かをやってるんだ。そうに違いない!
はっ!まさか。
……恋人が、出来た…とか?
でもそれを俺に隠しちゃうの?隠すのか?別に律に“特定の人”が出来るのは寂しいけどさ、もうべったり出来ないけどさ、別に俺…そんな気にしないし…
ちょっとウハウハする回数が減るだけだし…俺には会長も…ウダウダ(以下略)
「やぁ、槙君。一緒に昼食とろうよ」
そんな事を考えていると目の前にキラキラした宝石のような目をした彼が居た。花峰先輩だった。
わー彼が俺の目の前に現れただけで注目度が変わったー…すげー眩しいや…
「…なんか元気ないみたいだけど、どうしたの?」
「…律に恋人が出来たんです…」
俺はどうすればいいんでしょうか?
やっぱり床下からウフフシーンを隠し撮りするべきでしょうか?


