「…律っていつまで忙しいのかな…」
「俺は香川じゃないから分かんねーよ」
ですよねー…
仕方ない。明日は妄想とかせずにきちんと尾行しよう。
「明日は園と食事だからな、元気出せ」
花峰園先輩。彼は優しい白馬の王子様キャラだ。草笹先輩とは違った意味で爽やかである。しかし彼は草笹先輩と違って相手は数知れず。相当なタラシだと聞く。
はっ…待てよ。
それなら俺、花峰先輩にいろいろお話を聞けるんじゃないか?
あーんな事やこーんな事までだぞ…?良いのか?
「おーい、槙?」
遠山先輩が良かったけど、花峰先輩は先輩で、違うドキドキ感が味わえる!
「ふふっふふふふ…腐腐…」
「…槙が何考えてんのかすぐ分かった…」
その日俺は、律に問い詰めるのも忘れて早寝をし、明日に備える事にしたのだった。


