「そう言えば他の生徒会の先輩方はどうされてるんですか?」
この前仕事を片付けた俺は、生徒会に暫く休みをもらったため先輩達が何をしているのか知らないんだ。多分、この前の予算調整の件で動いてると思うんだけど…
「あー…今は鎮静化にあたってる」
鎮静化…?
でもそれは警備の仕事じゃ…
「いや、今回警備の人たちじゃ追いつかなくてな。皇や咲…とかが中心で動いてる」
確かに今年は格別にカッコ良すぎるもんな。仕方ない。
でも、なんで草笹先輩は歯切れが悪いんだろうか?
「…何かあるんですか?あ、もしかして花峰先輩がらみですか?」
「…騙して悪かったけど、皇に誤解だって聞かなかったか?」
ですよねー…
やっぱりウソだったんですよねー…
まだ草笹先輩と花峰先輩が“特定の人”は早いですよねー…
何てったって皆のアイドルですもんねー…
「…そんなあからさまに沈むなよ…ごめんな」
そうしてまた優しく髪を撫でられた。……うん。やっぱりちょっと気持ちいい。


