目が覚めると、食堂のテーブルで突っ伏している事に気づいた。
ラーメンからはまだ湯気が出ている。という事はそんなに気を失って時間が経っていないという事だ。
「この前槙が生徒会室で倒れた事あるだろ?今みたいに貧血で」
横で爽やかに囁いてくれているのは、またもやイケメン草笹先輩だった。というより、頭に優しく置かれた手が気持ちいい。
「念のために輸血パック用意しといて良かった」
ねぇ、皆さん。こんな気の利くイケメン様いかがですか?
多分血液型は会長にプロフィールを教えてもらったのだろう。こんなの生徒会役員なら調べればすぐ分かるからな。それほどこの学校は生徒会が絶対で信用があるんだ。
「ほら、ラーメンのびるぞ。早く食べようぜ」
しかも俺の意識が戻るまで自分の食事にも手を付けていないという優しさ。
もう、この人俺をどうする気!?


