翌日。朝。
目が覚めてリビングへ向かうと姉貴が鼻歌えを歌っていた。詰まる所、めっちゃ機嫌が良かった。
「…姉貴、なんかあった?」
「べっつにー♪私はアンタみたいな弟もてて幸せだなーと思っただけよ」
姉貴よ、ホントどうした。こんなの16年間生きてて初めて言われたよ。
もしかして大予言とか的中して明日は世界が終ったりするのかな?
「槙、起きたのか。早いな」
「会長こそ。俺は昨日すぐ寝ちゃったから朝シャンしようかと思って」
「ハハハ…確かに槙、昨日ははしゃぎすぎてたからな。すぐに寝るのも無理ねーよ。しかも、俺の腕の中で寝たの、覚えてるか?」
う、腕の中!?
思わず姉貴を見ると、彼女はランランとした目で俺の会話を聞いている。
現在、姉貴は朝食作りのために。会長は水を飲みにきたらしい。
するとあくびをしながら律が階段から降りてきた。
いつも律より起きるのが遅い俺を見て少しチラ見されたもののそれだけだった。間違っても驚くんじゃない。チラ見だ。チラ見程度だ。


