リビングに向かうと、母さんに父さん、姉貴がそれぞれ席に座っていた。というより父さん帰ってきてたのか。気付かなかった。俺は姉貴と対角線上の一番離れた席に座る。隣には会長。さらにその会長の隣には律が座った。
「ははぁ…槙お前。えらく美形な友達ばかり出来たんだな」
席に着いていただきますをするなり父さんが言った。
「初めまして。俺は月帝皇です」
一瞬、その声に家族皆が和んでしまう。うっとりだった。
「俺は香川律」
続いて律の透き通った声に正気になるも、イケメンぶりにまたもや全員ノックアウト。
そしてその状態から真っ先に回復したのは意外な事に姉貴だった。俺はと言うと漸く麦茶に手を伸ばし飲む状態。喋るだなんてまだ出来ない。…会長と律のあいさつがいつもの数倍色っぽいからこんな事になるんだ。全く、なんて罪なイケメン様だ。
「あ、そうだ槙。アンタ皇君と一緒に風呂入るでしょ?」
ブ――――――ッ!!!
姉貴の問題発言に俺の口の中の麦茶は宙に飛び出してしまった。


