【BL】腐男子な俺の恋フラグ



俺の部屋は2階にある。姉貴の部屋はその隣。和室は1階にあるから、布団を1階から階段を上って来たというわけだ。
でも、姉貴にしたらあのくらいの荷物は朝飯前だろう。俺、肩に担がれた事あるし。多分父さんも余裕じゃないかな。




「律と会長、じゃんけんとかでベッドの所有権決めておくれよ」




寮生活でほとんど使ってないし。今寝転んでるのもちょっとだけだし。匂いは大丈夫だろう。






「俺が槙と寝るな」



「好きにしろ」





会話終了。

律と会長って本当に会話がない。元々無口なキャラだからな。会長は話せばよく喋るけど、どうやらそれは特定の生徒会メンバーだけらしい。新幹線でも俺がなんか言わないと2人ともずっとだんまりだった。別にお互い嫌いあってる…とかじゃないと思うんだ。嫌ならこうしてここには来てくれないはずだから。ただなんというか…まぁ、これが2人のあり方なのかもしれない。




「…槙ってBL本ばかり集めてるのか?」




いや、まさか。確かに熱中してますけど俺はきちんとした健全な男子高校生ですからね。
大人の階段を上る参考書はここに…




「って無い!?」




俺が辞書のカバーかけて隠してた場所に知らない本が置いてある!!