「そっか…そうよね…そこから始まるのよね……」
あ、姉貴が壊れかけた。まぁ、初めての生現場だし仕方ないよな。俺はきっかけがない限り妄想しないから大丈夫だ。例えば律の貴重な笑顔見たとか握手とかで触れ合ってるとか律や会長みたいな慣れないイケメンに話しかけられるとか。
「あの…聞いてもいいですか?」
お、姉貴が珍しく敬語だ。しおらしい。気色悪いいたッ…プリン食べてるのに何で隣の人はフォーク持ってんの!?俺の手に刺さってる!
「「………」」
姉貴のいきなりの質問に2人とも閉口してしまっている。
無言な2人に構わず(気色悪いくらい)しおらしい顔のままぁああああ!!さらに俺の手にフォークがっ…!!フォークが…!!つか、()書きにしたのにっっ!!
「律君と皇君は…もうキスした?」
阿保か―――――――――!!!
んなわけねーだろ!!………とは言いませんし言えませんし思ってませんよ。だからこの手のフォーク抜いて下さい。血、出てきました。


