「「………」」
「律に会長本当にありがとう!!」
何故か黙り込んでいる2人にきちんと俺は礼をした。マジで恩人だ。
「…良かったな」
「あぁ」
2人が優しい。優しすぎるよ。…まぁ、会長は鬼畜キャラじゃないけど、いつもより優しい。
………………
やっぱり2人とも絶対変だ。もしかして姉貴に惚れた?いや、それはないな。あんなに凡…美女でも律と会長につりあうわけない。2人はレベルが高すぎる。ミスユニバースくらいじゃななとな。あんな田舎者…いや、姉貴みたいなテレビ女優並みになら足りないだろうから。あー…一思考だけで2回も殺気を感じた。気を付けないと。
「ね、ね、皇君と律君ってお互い何て呼び合ってるの?」
いきなり下の名前で君付け。馴れ馴れしい。さすがは姉貴。
「香川、と呼んでいる」
「俺は会長」
姉貴の態度に順応したのか、2人の言葉の敬語がとれた。


