「俺は月帝皇。生徒会長をしています」
「俺は香川律。ルームメイト」
イケメン2人に姉貴は赤く頬を染める。気持ちは良く分かる。きっと妄想が駆け巡ってるよな。1人はキラキラ悩殺笑顔に1人はクール顔だもんな。姉貴のイケメンクールゾーンにドストライクなわけだから。
「…槙、でかしたわ」
気付けばいつの間にか肩を組まれていた。…良かった。暗殺行為じゃなくて。
「「………」」
会長と律の口数が減ってる気がする。いや、律はいつもなんだけど。会長がね、特に。
…あ、もしかして緊張してるとか?そっか…律や会長でも緊張する事があるのか…
「お母さーん。私が作ったプリンじゃなくて普通のプリン出してー」
――――良かった。俺、毒薬プリン食わされずにすんだ。


