「槙、コレで生徒会に入るよな?」
命の恩人には逆らえない。会長もここまでしてくれたんだ。
仕事はサボれば良いし、俺の命には代えられない。
「はい!入らさせていただきます!」
そして俺は会長から律の方へ振り返る。
「律、ごめん。俺、生徒会に入る」
「好きにしろ」
何故かそう言われた時、ちょっぴり悲しかった。多分、たったこれだけの事でと思うかもしれないが、律と心の距離を感じてしまった。
こんな、冷たい調子の発言、初めてだ。そりゃあ、約束を守れない奴なんか嫌だよな。律ならたくさん相手居るし。俺が居なくても困ることないし。
…いかん。なんかネガティブモードに突入してきた。頑張れ自分。


