「あの、律と会長ってキス…ごふっ……」
律に蹴り入れられた。布団5枚かぶってて良かった。腹部にめり込んできたけど、いつもより少しだけマシだった。やっぱり激レアショットは無理だよなー…
「俺は槙とならしてやるよ」
月帝会長……それ、全然嬉しくない。助からない。
実の弟のキス写真なんて姉貴が望むわけない。身体売れメールは気の迷いだから。本当にそれだから。それで良いなら、精魂込めて一週間、人形に命吹き込んでリアルマネキン作ってキスして写メってるわ!!
「ふーん…じゃあ、そんなに不安なら俺も一緒に帰ってやろうか?」
ピクリ…
そうだ、その手があった!俺はひょっこり布団から顔を出し、
「律も……一緒に行ってくれませんか?」
もし、この2人が一緒に帰ってくれれば…きっとあらぬ妄想をしてあのラスボスは満足するに違いない!


