頭をひっつかみ、俺のラーメン皿に顔を押し込んでしまった。



この時律にイケメンクール嫁に鬼畜のカテゴリーが追加された。
律さん、神!いてっ踏まれた。足踏まれた。かかとで踏まれた。


食堂は悲鳴の渦。




「……何をやっている?」




眼鏡副会長様キタ――――――!!


清楚な黒髪。
冷静さを醸し出す知的な顔。


でも実は赤くなる一面がある……うはっ…動悸が止まらない!




「新入生を誘うだけのはずが、何故ラーメンと戯れているんだ?」



「油断した。あ、君ハンカチとか持ってない?」




マズい。
コレでハンカチなんて手渡したら、フラグの腐が…じゃなくてフが立つ可能性がある。


俺は席をスッと立ち、後退する事にした。


会長の言葉を無視するだなんて…と怒りを買う方がフラグが立つよりよっぽどマシだ。