「...まだ配置が終わってない」
いつも抱きついても振り払おうとしない律が好きだ!
やっぱり律は律だ。何だかんだで優しいんだ。
「今はこのままが良い............」
「...おい、槙?」
------俺はまた意識を失ってしまった。
あぁ、やっぱりあんなに走るんじゃなかったなぁ…
目を覚ますと、見慣れた天井があった。体を起こすと、少しけだるさを感じる。
「槙。目、覚めたか?」
「...あ、律...ごめん、ここまで運んでくれて...」
フラフラする足でテーブルまで向かうと、色とりどりの料理にはラップがしてあった。
「飯、食えるか?」
「むしろぺこぺこすぎて困ってます」
俺がそう言うと、律はそうかと優しく微笑みレジで温めるから待ってろと言った。


