「というより、篠原の用件は何だったんだ?」
美人副会長様...それはアナタに一生付き添う事です.........いやじゃなくてだな。じゃなくてだな。
しっかりしろ俺。
いくらタイプの女の子に似てるとはいえ、彼女...じゃなくて彼は彼なんだ。男なんだ。目を覚ませ!
「あー、俺。生徒会には絶対入りませんから」
「どうして?」
はぐっ......胸が鷲掴みにされる。
騙されるな。地味男イケメンボイスに騙されるな。
「俺は生徒会に興味は無いし、忙しいから」
盗撮とか盗撮とか妄想とか妄想とか律との昼休みとか律との昼休みとか...
「どうしても?」
カツラと眼鏡とイケメンボイスでもこれはダメだ。絶対ダメだ。
ここは譲れない。
「どうしても、譲れません」
俺は萌えを生徒会の雑用でつぶす気はない。


