俺が眼鏡をかけようとすると、何故か地味男君に止められた。
「...会長?」
「...俺の前だけでは外してろ。ダテだろ?」
「はぁ、まぁ...」
というより素朴な疑問が一つ浮かんだ。
「会長って声色何種類もってるんですか?」
「お、槙君めざといねー」
花峰先輩は何故か嬉しそうに微笑んだ。
「皇はね、相手の好きな声色に合わせられるんだ。だから、みーんな皇になびいちゃうんだな、コレが」
いや...花峰先輩も相当だと思う。
「槙、俺に敬語は使わなくて良いからな」
イケメンボイス!!
やばっ...またクラクラしてきた。
こんな声でお願いされたら断れないじゃねーか!


