「槙君だっけ? 皇を前にしたら、そうなるのも分かるけど...そろそろ止めないと貧血になるよ?」 花峰先輩っっっっっ! 俺を思うならこれ以上は...どうかこれ以上は... 「...皇、そろそろカツラと眼鏡付けてやれ。倒れられても困る」 まさまのトドメは遠山副会長だった。 美人な彼と目が合ってしまい、鼻血噴射。 俺はそこで意識が途絶えた。 「...なんで槙は俺だけで鼻血噴射して倒れねーんだよ」 そんな、誰かが呟いた不満の声は俺の耳に届かなかった。