【BL】腐男子な俺の恋フラグ



そして、意識が正常に戻った俺は、次の風紀委員長演説を無視して月帝会長の後を追う。
本来、抜け出すことは禁止されているが、生徒会役員なので扉の前に居た先生方にあっさりと通してもらえた。


そうして生徒会室へ急いで向かう。


あの、魅惑ボイスに流されてしまったが、俺は生徒会に入る気はサラサラない。
そもそもいくら城ヶ崎先輩に頼まれたからと言ってそこまで俺を勧誘する?俺にはそんな才能全くない。
しかも前年、書記無しでいけたのなら今年もあんな無理に誘う必要はないはずだ。

それに俺には律と居たい。
生徒会の雑用なんかよりそっちの方がずっと楽しくて、ずっと大事なんだ。




「失礼します!」




俺は勢いよくドアを開け、中へ入ると新生徒会メンバーが全員そこには居た。