そして律はやはり学年で一番人気だ。
そんな噂が噂を呼び、ある日の食堂でのことだ。
因みに昼は食堂だが、晩は律が作ってくれる。俺が調理したら、台所の壁燃えた。黒こげがついた。
それ以来律が作ってくれている。しかもそれが最高に美味くて。
嫁候補だ。彼は。
「香川律。生徒会の書記に入らないか?」
生徒会長直々にお願いキタ――――――!!
待ってましたよ!この展開!!
つか、生徒会長カッケぇぇ!!
そりゃファンクラブ合っても頷ける。律のもすでに出来つつあるらしいけど。
入学してまだ2ヶ月なのにな。
「律、入れ!入って!」
俺は隣の律にアイコンタクトでこれでもかってくらい送る。
だが足を蹴られ(机の下なので見えない)、そんな願いは通じず
「断る」
バッサリ言っちゃった。


