「地球の滅亡を食い止めるには、選ばれた人間だけの世界を創出する、、、」
という発想が、Kunnさんの世界征服理論であった。

私とルーミックの理論は、
「地球自身が滅亡を望まないのなら、煩雑な歪な人間を野放しにすれば自然淘汰が始まる。」というものだった。

たとえば主要国が保持核全てで争っても、必ず、その後に生き残るものがある。それが人間であるか否かは、神のみぞ知る、、、

そういう意味では、私のKunnさん殺害は、地球滅亡抑止としての価値が希薄であった。
ルーミックから諭される前から、ひっかかってはいた。
Kunnさんの世界征服計画を阻止することは 地球存続のためではないのだ。
所詮は、世界征服を企てようが、それが瓦解しようが、その首謀者は正当には裁かれないものなのだ。