彼女と別れたあとオレは買い物を済ませて家に帰った。



「またどっかで会えねぇかな〜。」



なんてつぶやきながらイゲームをしていると、いきなりおふくろが部屋に入ってきた。



「ゆうと、あんた花火大会行かないの?」



「ん?ヤバッ!それもっと早く言えよ!」



しまった。


彼女のことですっかり忘れていた。

もう4時半だ。

早く準備しないと遅刻する。



「忘れるあんたが悪いんじゃない。」


おっしゃるとおりだ。


オレは速攻で準備をして家を出た。

雅巳の家までは走れば10分もかからない。



「ハァッ…ハァッ」

4時55分。


なんとか間に合った。



「雅巳ー、きたぞー!」



「やっと来たか!今出る!」



そういって玄関から出てきたのは180センチ近い身長に小さな顔、整った顔の男。



雅巳だ。